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金刀比羅宮 [旅行]

土讃線で土佐から阿波をかすめて讃岐に下りて来ると、まもなく前方に象頭山が現れ、
琴平駅に着いた。
知った風な口調で書いたが、私は今まで琴平には「ことでん」でしか来たことが無い。
JRの駅で降りるのも、土佐側から抜けて来たのも初めてなのだが、象頭山は何度も
見ているから間違えようがない。

琴平駅はなかなか風情ある駅舎なのだが、駅名のネオンみたいな看板が気に入らない。
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一昔どころではなく、ふた昔も三昔も前の温泉のホテルみたいである。
まあ、夜に来たことがないから、どういう風に光るのか知らないけども。

駅の売店に小さい手提げのバックがあれば買おうと思っていたのだが、見当たらない。
帰りは「ことでん」だから、琴電琴平駅のコインロッカーに荷物を置くので、財布や
iPodを持つバッグが欲しかったのだけれど、無いものは止むを得ない。
参道の土産物屋ではこういう物は売っていないので、お賽銭や御守のお金をポケットに
突っ込み、金刀比羅宮には手ぶらで登る事にした。
15時過ぎの一番暑い最中に、奥社まで1368段の階段を登るので、サイクリングですでに
大汗をかいているのに、さらに濡れるはめになるから手提げが欲しかったのである。
だからお金は札ではなく硬貨だけを何枚もポケットに突っ込み、タオルを首に掛けて
登ったのであるが、土佐の中村は曇っていたのに琴平は雲が少なくて、本社や奥社から
讃岐富士がスッキリ見えたから、カメラを持ってこなかったのは大失敗であった。
一応、、奥社から撮った写真を上げておくが、雲が多いとパッとしない。
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15時過ぎから登り始め、毎度のお断りだがハゲメタボ中年であるから汗の塊と化したが、
奥社まで登って、琴電琴平駅に戻って来たら16:20であった。
私は運動不足解消のレクリエーションとして、自ら好きでやっているけれど、他の人に
金刀比羅宮参拝の所要時間を訊かれても何とも答えられない。
785段の本宮で帰ってしまう人が殆どであって、奥社まで行く人は極めて僅かな数だから
それなりの覚悟が要るという事は申し上げておく。

アイスを食べながら待っているうちに、やがて36分発高松築港行の改札が始まった。
2両編成の列車であるが、ことでんはワンマン運転では無く車掌が乗っている。
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標準軌間をゆさゆさ揺られ、途中の円座駅で降り、高松空港行のバスに乗り換えた。
このまま帰っても良いのだが、汗を流したいから、今晩は空港手前のホテル泊にしてある。
電車やバスから田んぼを見ると、土佐では8月には稲刈りが出来そうであったが、讃岐は
まだまだであって、日本は広いなと思う。

ホテルの大浴場で汗を流した後、夜からは池上彰さんの選挙特番を視た。
選挙の結果は予想通りだったけど、高松でテレビ東京系が視れたのが驚きであった。

♪船が着く町高松に 今日の泊まりは決めました・・・
佐々木新一「あの娘たずねて」の歌詞であるが、せっかく高松に来たのに、船も見ず帰る。
なに、高松だけでなく、松山も宇和島も高知も素通りであったが。(了)

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二日目 [旅行]

三里沈下橋遠景
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7/21(日)。私はどこへ行っても眠りが浅いので、早朝に目が覚めてしまった。
風疹で寝込んだ時は、解熱剤やら睡眠薬やらを多用したからそれなりに眠れたのだが、
どこで泊まっても、ぐっすり良く寝たという事が無い。
最近は睡眠薬の大量摂取でそのまま起きなくてもよいかなと、時々考えたりする。

7:30過ぎにホテルを出て、まずは一條神社にお参り。
旅の安全を祈り、もう二度と来ないから、ご当地への別れの挨拶をした。
この後は、四万十川の河口までサイクリングした後、金刀比羅さんに詣でる予定である。
軽く書いたが、我ながら無茶なスケジュールだと思うけど、好きなものは仕方がない。

8:30。観光協会が開くと同時に自転車を借りた。
本当は行きたくないのだけれど、昨日の自転車をまた借りれば、丁度良い高さにサドルを
合わせておいたから、手間が無いはずである。
相変わらず無愛想な対応であったが、昨日の今日だし、分かっているからもはや諦めた。
自分達の住む町を、観光客に笑顔でアピールしようという姿勢のカケラも無い。
観光協会のくせに、無愛想な奴ばかり選ったのだろうか、実に不思議な事である。
きっと土佐の中村は高名だから、観光客がどっさり来て、殿様商売が出来るのに違いない。

川べりを下田港まで下り、平野のサーフビーチにも寄ったから、観光協会に戻るまでには
20kmは走ったと思うが、楽しい事は疲れない。
曇天だったのであまり写真は撮らなかったけれど、展望台から見た太平洋は雄大であった。
津波対策をしっかり立てて頂き、その時が来ても、なるべく犠牲者が出ない様にただただ
祈るばかりである。
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自転車を返却し、中村駅から特急に乗った。
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私は琴平駅で下りるのだが、この特急は高知止まりなので、琴平へは同じホームの対面で
待っている岡山行きに乗り換える。
昨日乗ってきた土佐くろしお鉄道中村線を戻り、窪川から土讃線に入る。
高知までは相変わらずの低乗車率で、客を拾おうと特急のくせにこまめに止まるのだが、
あまりお客は乗って来なかった。
私自身は隣に気を遣わずに車窓から景色を見ていたいからそれでいいとしても、経営的に
いかがなものだろうかと心配になる。
だからこそ、観光協会その他の関係者は、観光客にまた来たいと思わせねばならぬのに、
少なくとも私は一條神社に「二度と来ません」と宣言しちゃったし、この駄ブログを読み、
あるいは旅行の方角を変える人があるかも知れないから、なるべく愛想は良い方がいい。

中村から琴平まで行く間、決して標高は高く無いのだろうが、山また山の中を線路は縫い、
もちろん、海沿いの区間もあるにはあるのだが、広い平地と呼べるのは高知市南国市周辺
だけで、後はほとんど山がちな所を進んだ。
吉野川沿いの大歩危小歩危渓谷の辺りでは、よくこんな所に鉄路を拓いたと感心している
うちに阿波池田駅に着いた。
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阿波池田では下りないし、高校野球には興味も無いが、池田高校の蔦監督がうちの高校に
講演にいらしたのを思い出した。
県立の池田高校を甲子園の強豪にした手腕は凄いが、青森と違い、日は長く雪も降らない
だろうから、西日本の方が強豪校が多いのもむべなるかなと思ったりした。
昨日、沈下橋から飛び込んでいた子供達がみな、日ハムの中田翔選手の様に見えたのは、
体育会系では無い私の偏見であろうが(笑)。
(つづく)
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観光協会 [旅行]

窪川から中村行の普通列車に乗り換えた。
JR予土線は窪川の一つ手前の若井駅から「土佐くろしお鉄道」に乗り入れる格好
になっている。
ならば若井で下車し、普通に普通列車に乗れば良かったではないかと思う向きも
あるかも知れないけれど、窪川でトイレを借り、かつ、始発から乗ろうと思った
ので、宇和島から窪川までの切符はちゃんと買っておいた。
本当なら松山→(北宇和島)→(若井)→窪川の切符を買い、北宇和島⇔宇和島
を別に払ったほうが安かったのかも知れないのだけれど、少しばかりの逓減率を
気にするくらいなら、そもそもこんな旅はしない(笑)。

14:00発の中村行は、私ともう一人の女性が乗っているだけで発車した。
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今日乗った列車は予讃線といい、予土線といい、土佐くろしお鉄道中村線といい、
空き過ぎであって、少し暗然とする。
一時間足らずで中村に着いたが、一両だけのディーゼルカーで延べ一桁の客しか
運んでいない。

中村駅から観光協会に行った。
沈下橋を見たいので自転車を借りようと思い、前もってリサーチしておいたのだが、
「ごめんください」と中に入ったのに、「いらっしゃいませ」も何もない。
惚れ惚れする様な、アッパレな愛想の悪さであって、逆に感心してしまった。
気だるそうに出てきた女性職員に「自転車を借りたいのですが」と言うと、無愛想に
申込用紙を出し、外にある自転車を選べという。
自転車を選ぶと「そちらの割引券です」と言い、何か紙をくれて、それっきりである。
「地図か何かありませんかね」と聞くと、そこにあるのを適当に持って行けと言う。
十歳若ければ、テメエらふざけるなとタンカを切ったはずなのだが、四十を過ぎたし、
旅行先で怒ったって仕方が無いので、そこはぐっと我慢した。
きっと私の人相風体が著しく賎しいのを見て、大した客じゃないなと一瞬で見抜き、
無愛想な態度になったに違いなく、大した眼力の持ち主が揃っているなと感心した。
他の客には同じ様な接し方ではないだろうとは思うけれど、この後、まず立ち寄った
一條神社で、飛行機代タクシー代列車代と、安くないお金を遣いたどり着いた当地で、
なぜこんな目に遭わねばならぬのかと土佐一條氏累代に思わず愚痴ってしまった。

気を取り直して、沈下橋を見に行く。
三里沈下橋まで22.5kmだそうで、普通は「どちらに行かれますか」くらい聞きそうな
ものだけれど「適当に持って行って」で貰った地図にそう書いてある。
風疹明けで体力には自信が無いが、しまなみ海道と違い、アップダウンは無さそうで、
何しろ借りたママチャリには変速が付いていなかった。

日差しが痛いが、川べりのサイクリングは大変に気持ちが良い。
思わず鼻歌が出るが、川べりで「港町十三番地」というわけにはいかない。
中村と言えば、まず思いつくのは「おーい中村君」であろう(笑)。
くだらない唄を、伸びやかな声で唄う若原一郎さんを懐かしみながら、
♪おーい中村君 ちょいと待ちたまえ いかに新婚ホヤホヤだとて ・・・
と唄っているが、誰ともすれ違わないうちに、まず佐田の沈下橋に着いた。
ここは観光客がわりといる。
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三里沈下橋へ向かう道は、急に寂しい道になり、林や竹薮の暗がりの坂道を走る。
強い日差しとはうって変わって暗がりはヒンヤリするから、ギャップが面白い。
坂を上ったり下りたりしたら三里沈下橋に着いた。
ここには観光客はいなくて、地元の若者達だろうか、沈下橋から川に飛び込んでいる。
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私は臆病だから、二十歳若くても出来ないだろうと変な所で感心した。

きれいなトイレがあったので寄ってみたら、蛙さんがいた(笑)。
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落語家も人数が多いわりには「柳家かゑる」を継ぐ人がいないのが不思議である。
今の馬風さんが二つ目になった際、かゑるを名乗り、彦六の正蔵師匠に挨拶に行ったが、
正蔵師匠に「なにぃ、けえるだとおぅ~」とドヤされやしないかとビクビクしていたら、
色紙に「加恵留」と書き、いい名前だ、頑張りなさいと励まされたといういい話がある。

帰りにまた佐田の沈下橋へ寄り、観光協会には17:15に着いた。

17:30までだそうだから、半公務員的な人達を残業させるわけにはいかぬ。
「自転車を置いておきました」と声を掛けたら「分かりました。では結構です」との事。
観光協会だか、役所だか病院だか分からない。

駅前のホテルに投宿。
さて晩飯はどうしようかと思ったら、さっき貰った紙切れに「飲食代10%OFF」とある。
こんな仕打ちを受けて、誰が使ってやるものかとムカムカっと腹が立ち、グシャッと
丸めて、ゴミ箱に捨ててしまった。(つづく)
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トロッコ列車 [旅行]

風疹その他、いろいろあってくさくさするから、旅行に出掛けた。
7/20(土)。まず羽田から松山まで飛行機に乗る。
天気が良くて、知多半島から神戸や来島海峡大橋までくっきり見えた。
私は写真をiPod touchで撮っているのだが、こういう時に限って、いつも
すぐに取り出せる様な体勢ではないので、いつも撮りそこなってしまう。

松山空港からタクシーで松山駅に行き、宇和島行の特急列車に乗る。
2両編成のうち、1両目の半室しかない指定席の乗車率は極めて悪かった。

今日は予土線のトロッコ列車「清流しまんと2号」で四万十川を眺める。
宇和島駅では一時間の待合せだったが、トロッコ列車の指定券を買ったり、
何年ぶりかの宇和島駅頭でウロウロしているうちに改札が始まった。
予想はしていたが、予讃線の特急が遅れ、接続待ちのこちらの列車も少し
発車が遅れたが、私はこれが嫌で松山でタクシーに乗ってまで一本前の
特急に乗り、一時間待ったのである。
一日に数本しかない予土線に特急が接続しないはずは無いのだけれど、
特急が11:30に着き、予土線が11:32発では余裕が無さ過ぎる。
階段は無いが、特急の着く1番線から予土線の3番線にはちょっと歩くので
お年寄りには大変だろうと思った。
ましてや私なぞ一見観光客においておや、である。

清流しまんと2号はディーゼルカー一両に貨車改造?のトロッコを連結した
珍妙な編成であって、トロッコには決められた区間だけ乗れるとの事らしい。
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ディーゼルカーはバケットシートのロングシートの1/3くらいの乗車率である。
後方に「民話がたり」の幟を持ったおばあさん達がいて、列車が動きだすと
何やらあれこれ語り始めたが、この辺りの予土線は路盤も線形も悪いから、
列車はゴトゴトギシギシギッタンバッコンと騒音を出しながら進む上に、
語っているおばあさん達もプロでは無いので、実に聞きづらかった。
それでも、慣れてくると比較的声の通る人の話はだんだん理解出来る様に
なったから面白いものである。

「三間町には108箇所ため池があり、温かい水で作ったお米はおいしい」
「土佐側から度々、米を強奪された為、早く刈入れをする技術を工夫した」
等々、私は歴史好きだから、なかなか興味深い話であって、確かに、この辺の
田んぼはまだ7月というのに、もう米が取れそうな勢いであった。
元々農家の出ではない上に、長年の東京暮らしで日頃田んぼには縁が無い。
その上、8月には刈れるというのは津軽出身の私には二重に驚きであった。

鈍足な列車なりに、景色を見て、おばあさん達の語りを聞いているうちに、
いつの間にか高知県側に入り、江川崎駅を過ぎた。
途中から、トロッコ乗車が目的と思われる親子連れが何組も乗って来たが、
それでも空席がずいぶん多かった。

江川崎の次は半家駅である。
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私は以前、高知側から予土線で半家で降り、江川崎駅まで四万十川べりを
歩いた事がある。
だから、線路としては半家江川崎間は未乗区間だったが、今回は逆からだが
未乗区間を乗ったので、予土線完乗という事になった。

江川崎駅からは昭和40年代の開通なので、それまでの軽便鉄道(笑)から、
普通にスイスイ走る様になった。
十川駅で案内があり、トロッコ車両に乗り移る。
こんな感じの↓、窓の無い、きわめて開放的な車両であるから、雨天の際には
乗れないのだそうで、お天気で良かった。
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大変暑かったけれど、景色は良いし、トンネルの中は涼しいしで、実に面白い。
あっと言う間にトロッコの乗車区間が終わり、土佐大正駅で元の車内に戻った。

民話のおばあさん達や親子連れがいなくなり、空いたまま終点窪川駅に着いた。
宇和島から2時間20分。大変楽しい列車の旅であった。(つづく)
タグ:予土線
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帰ってきました。 [旅行]

帰りの飛行機で談四楼師匠の落語を聴いていたら少し寝てしまった。
私は入眠の際によく落語を聴く。名人芸は心地良く眠れるのである。
寝ている間に「御用の際は客室乗務員まで」と書いたシールが貼ってあった。
起きても、とりわけて用なぞ無いのだが、私が窓の外を見ていると、乗務員が
飲み物を持って来てくれた。

JALの機内誌の初っ端に原田夏希さんの美しいお顔の広告[揺れるハート]
その次に植木社長の挨拶が載っている。
植木社長が片岡千恵蔵の子息なのは有名な話だが、写真を見るたびに
なるほど千恵蔵の息子だわいと思う。
加藤剛の「大岡越前」に、越前の実父の役で出ていて貫禄を示していたが、
今NHKでやっている大岡越前に原田夏希さんが出ているので、ほら、ここで話が
繋がるじゃないのよと、書きながら、見知らぬ読んでくれる人に言い訳した(笑)。

大気の状態が不安定だから揺れるのを覚悟したが、すんなり羽田に着いた。
到着口を出たら16:31であった。
うちの近所に停まるバスが見えたので、手を上げて乗せてもらった。
飛行機から降りて15分あまりで家に着くという人はなかなかいるまい。

明日は都会議員の選挙に行かねばならぬ。



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奥入瀬渓流 [旅行]

6/20(土)。
実家でゴロゴロしてばかりで運動不足だから奥入瀬渓流に出掛けた。
だから出掛けた、と言うのもおかしいが、運動がてら渓流沿いを歩くのである。
実家からクルマで環7へ出、程無く八甲田・十和田湖に抜ける国道103号線に出た。
実家は国道4号線のエリアなのだが、青森市街地を迂回する国道7号環状バイパスが
すぐであって、通称が環7なのである。
青森ベイブリッジなんてのもあって、こちらは明確な横浜のパクリであるけれども、
青森県には横浜町があり、こちらの方が歴史が古いから、パクったり、古かったり、
とにかく、田舎ってのはしょうがない(笑)。

以前、福島のどこかの村で、造成地の名付けを田園調布にしようとしたら本家から
クレームが来て「田園調」にしたという話があったが、実家の近所にも「自由が丘」
があるから、あまり隣の国を笑えたものではない。

クルマは曇天の八甲田山系を登って行き、サミットの笠松峠付近は霧であったが、
峠を越えると一転、晴れになった。
峠周辺まで山菜取りの人をチラホラ見かけたが、初夏とはいえまだ残雪もあり、
どれだけの物が採れるのか、素人の私には分からない。

坂を下り、蔦温泉付近から蔦川の渓谷を見ている間に焼山に着き、奥入瀬渓流は
ここから始まるのだが、焼山から湖畔までだと遠過ぎるから、石ヶ戸まで行った。


石ヶ戸から銚子大滝付近までの約8kmを渓流に沿って散策する。
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こんな駄ブログより詳しい旅行記が世間にはどっさりあるから詳しく書かないけど、
渓流の道々にある数々の滝や
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こんな流れを眺めながら歩いているうちに
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石ヶ戸から2時間足らずで銚子大滝に着いた。
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もう少し歩けば子ノ口の湖畔なのだが、13時を過ぎ腹が減ったのでここで終了し、
両親の待つクルマに戻った。
いい空気にいい景色を眺めながら歩いたので、あっと言う間の2時間であったが、
以前、親子三人で歩いたら2時間どころか3時間以上掛かった。
両親も歳ではあるし、田舎の人は歩かないのである。
春夏秋冬、何度も来ているが、爽やかな初夏が一番好きである。

十和田湖畔の道を休屋まで移動した。
平日のシーズンオフだが、それにしても活気が無い。
営業をやめてしまった店も多く、廃屋が痛々しい。
他の老舗観光地もそうなのだが、昔の名前で観光客が来るほど現代は甘くない。
昼過ぎの、客が私ども三人しかいない湖畔の食堂で腹ごしらえした後、乙女の像に
行ってみた。
渓流には何度も来ているが、湖畔を歩くのはずいぶん久しぶりである。

うちの耄碌親父が「昔の写真のフィルムなあ。どうにかならないかな」とぬかすので、
フィルムスキャナーを買ってあげたら、妹も入れた一家4人で行った十和田湖の、
乙女の像前の写真をスキャンし、プリントしたのを持って来ていた。
古い写真は甦ったが、写っている私は、頭はハゲたけど未だガキのままである。

奥入瀬渓流を眺めながら来た道を戻り、帰りは田代平経由で青森に戻った。

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尾道まで戻りました [旅行]

因島まで来てしまえば、後は因島大橋を渡るだけだから簡単な様だが、
実際の行程は少し走ってすぐ休憩というスローペースとなった。
くたびれたのと、名残惜しいのと、両方だろう。

因島を走り抜け、因島大橋を渡り、ラストの向島はわりと快調に走り、
しまなみ信金で原田夏希さんのポスターを見て目の保養とした。
私は原田夏希さんが好きで、好きなわりには彼女のラジオもドラマも
見ないけれど、もう少し、売れてもいいのになあとつくづく思う。
せいぜい、変な男に騙されない様に祈るばかりである。

駅前渡船乗り場に着いたのは14:00過ぎであった。
駅前渡船は何年か前、向島側の桟橋が落ちて、再建できないまま
しばらく運行休止であった。
見るからに利の薄そうな商売だから、桟橋の再建も大変だろうなとは
思っていたが、詳しい事情は知らないが、現在は運行を再開している。
だから行きも帰りも同じ渡船とは芸が無いが、駅前渡船にした。

尾道で自転車を返却し、駅に向かった。
道中、何の事故も椿事もなく、無事に帰って来れて結構な事であった。
事故や椿事がある場合に備え、飛行機はだいぶ後のを取っているから、
今日はこれから福山へ行き、確か県立歴史博物館があったはずだから
行こうと思う。

ほどなく来た岡山行きの電車に乗り込んだのだが、疲れたのか寝てしまい
福山駅を通り越して笠岡の手前で目が覚めた。
電車で来たのは初めてだが、以前、笠岡のホテルに泊まった事がある。
東京から自転車で来た折、元々は福山で泊まろうとしたのだが、その日は
福山や隣の府中など、宿泊施設が満室であった。
当時、福山支店に、以前お世話になったKさんが赴任していたので、翌朝、
社宅にお邪魔するという事を電話しておいたのに困ったなと思って地図を
按じたら、広島県福山市の隣は岡山県笠岡市であって、福山までは距離も
近いしすぐ着きそうだからホテルに電話したら部屋が取れた。
「東京から自転車を引っ張って来たので、どこかホテルの裏でも軒下でも
お借りできませんでしょうか」
と言ったはずなのに、あてがわれたのは屋外の駐車場であって、クルマが
止めてある中に、ポツンと自転車が置いてあるのは可笑しい絵であった。

翌朝、社宅を訪ねるとKさんとご家族が「本当に来たんだ」と驚いていたが
まさか本当に自転車で来るとは思っていなかったそうで、Kさんの出勤まで
朝食をご馳走になったり、喫茶店に入ったりしたのもずいぶん前になるが、
このKさんが最近、私のいるビルに再び戻って来たので挨拶に行ったら、
「いやあ久しぶり~。元気~。お前に逢えてうれしいよ」と言ってくれたが、
お互い、すっかり歳を取ってしまった。

笠岡駅のホームで昔を思い出しながら、今度は寝ずに福山で降りた。

福山で博物館などを見た後、バスで広島空港に行き、19:50発のJAL機で
羽田まで戻ったら、滑走路からポンジュースの看板が見えた。
うちはポンジュースからすぐである。(了)




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尾道まで戻ります その五 [旅行]

いい加減、このダラダラ文にケリを付けねばならないのだが、話があちこち
飛んで、散らかるのでなかなか埒があかない(^^;;。
生口島の瀬戸田町に高名なジェラート屋があるのだが、行きも帰りも大体、
昼飯前なので、デザートは昼食後だろうと思うのと、毎度の言い訳だが、
ハゲメタボ中年オヤジが一人でジェラート屋に入る度胸が無い。
毎年素通りするので、旅の恥はかき捨てではあるし、今年こそは万死を
賭して入店しようと思ったのだが、残念ながら大入満員大盛況であった。
と言うわけで、今年も入れずに終わった。

近所のコンビニで、おにぎりとお茶で昼食と休憩。
100㎞のランナーが通り過ぎて行くのを眺めながら、早い人はもうゴール
したかしらと思ったりした。
100㎞だって、玄人もいれば、シャレやひやかしで応募した奴もいるのに
違いないけれど、応募しようと思うだけ、エラい。

昼食後、生口島の海岸沿いを走っているうちに、だんだんランナーの姿が
疎らになり、生口橋を渡り、因島に入るとすれ違わなくなった。





タグ:ジェラート
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尾道まで戻ります その四 [旅行]

「しまなみ海道100kmウルトラ遠足」という、タイトルからしてとんでもない
イベントがある。
福山から今治までの100kmをランニングするという凄まじいイベントなの
だが、これが毎年、どういう訳か私の旅行と重なる。
昨日、尾道から来る時点で、道に矢印のペイントがされていたり、看板が
準備されているのを見たので、ネットを見ると6/1(土)の開催であった。
「遠足」は今治へ向い、こちらは尾道まで戻るから、同じ道をすれ違う事に
なって、安全上いろいろ気を遣うから、出来れば避けたかったのだが、
何のかんのと、毎年の様に当たっている。

「遠足」は福山城前を5:00に出るそうで、さて早い人は今頃どの辺かなと
思っているうちに、こちらが大三島橋を渡る前、一番の人か分からないが
橋の手前で見かけた。
沿道の協力が手厚いと見え、あちこちに自治体のテントの給水ポイントが
あるのだが、一番の人は少し早かったか、伯方町のテントはまだ立てている
途中だった様である。記憶違いなら申し訳ない。

大三島へ入ると、いよいよランナー達がポツポツと来はじめた。
まだ11:00過ぎなのだが、早いなあと感心する。
この辺りはランナーから見て左手が海なので、そちらを走っている人が多い。
私も左を走ればぶつからないから、ちょうど良い。
自分自身と戦っている人に、或いは戦っていないかも知れないが、そういう
人達に、行きずりの私なぞが「頑張って下さい」などと声を掛けるのは大変に
おこがましいのだが、声を掛けずにはおられない。
大三島から多々羅大橋を渡り、生口島のコンビニで昼食を摂るまでの間、
ぞろぞろと切れ目なく続くランナーの皆さん方に
「お疲れさまです」
「頑張って下さい」
と声を掛け続けた。

私は普段、会社では終始面白くない顔をして座っている無愛想者で、
こういう事はまずやらないのだけれど、老若男女を問わず「ありがとう!」と
返してくれるランナーも多いから、こちらも元気を貰った気分になる。





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尾道まで戻ります その三 [旅行]

ループ坂をグルグル回り、来島海峡大橋に取り付いた。
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坂から見える造船所が盛業中で、結構な事である。
私は内勤の事務職しか経験が無く、大きな工場などを見慣れないから、
来るたびにいつも感心する。
四日市でも徳山でも、或いは多摩川向こうの川崎のコンビナートの威容を
スゴいなと思って見ているのだが、勿論、実際に働いている人の御苦労を
知らないので、元よりだだの傍観者でしかない。
私は自分の「仕事」なんて「実業」ではなく「虚業」に近いと思って、時々
嫌になるけれども、工場の現場で御苦労されている方々の中には事務職
の方が楽だろうなと思う人も多いかも知れない。

隣の芝生は青く見えたり、職業には貴賎なしだったり、考えるときりが無い。

来島海峡大橋はスッと渡ってしまっては勿体無いくらい見事な橋なのだが、
以前、大島側から徒歩で渡ったら、一時間以上掛かった。
なかなか渡りでのある橋で、海の上を一時間散歩するのは大変気持ちが
良かったが、片道だけでもう満腹であった。
地元の人がウォーキングで往復するならともかく、「観光」では大分時間が
掛かるから、やはり自転車くらいがちょうど良いのかも知れない。

以前の記事で「来島海峡大橋は最大のハイライト」とか「宮窪峠は最大の
難所」だとか書いてしまったが、今治からだと、ハイライトと難所が行程の
先の方に来てしまうのが残念なところである。
実は、大橋を渡ってほど近くに「亀老山展望公園」という場所があり、
ここからだと橋の全貌がよく分かる絶景ポイントである。
ただここも「ほど近く」ではあっても、とんでもない坂を上らねばならぬから
今まで何度か行った事はあるけれど、今日は曇りだし、パスにした。
以前上った際汗だくになり、売店の人が「藻塩アイス」を薦めるので買ったら
あまりの美味さに悶絶し、もう一個買って食べた。
これに比べたら伯方の塩ソフトは屁だと、その時は思ったけれど、実際には
屁の方が入手しやすいし、いつも食べているから決して悪口ではない。
クルマで上って行って食べても、藻塩アイスは勿論、美味いだろうけど、
アイスはやはり運動の後がより美味であるのに違いない。



タグ:藻塩アイス
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