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トロッコ列車 [旅行]

風疹その他、いろいろあってくさくさするから、旅行に出掛けた。
7/20(土)。まず羽田から松山まで飛行機に乗る。
天気が良くて、知多半島から神戸や来島海峡大橋までくっきり見えた。
私は写真をiPod touchで撮っているのだが、こういう時に限って、いつも
すぐに取り出せる様な体勢ではないので、いつも撮りそこなってしまう。

松山空港からタクシーで松山駅に行き、宇和島行の特急列車に乗る。
2両編成のうち、1両目の半室しかない指定席の乗車率は極めて悪かった。

今日は予土線のトロッコ列車「清流しまんと2号」で四万十川を眺める。
宇和島駅では一時間の待合せだったが、トロッコ列車の指定券を買ったり、
何年ぶりかの宇和島駅頭でウロウロしているうちに改札が始まった。
予想はしていたが、予讃線の特急が遅れ、接続待ちのこちらの列車も少し
発車が遅れたが、私はこれが嫌で松山でタクシーに乗ってまで一本前の
特急に乗り、一時間待ったのである。
一日に数本しかない予土線に特急が接続しないはずは無いのだけれど、
特急が11:30に着き、予土線が11:32発では余裕が無さ過ぎる。
階段は無いが、特急の着く1番線から予土線の3番線にはちょっと歩くので
お年寄りには大変だろうと思った。
ましてや私なぞ一見観光客においておや、である。

清流しまんと2号はディーゼルカー一両に貨車改造?のトロッコを連結した
珍妙な編成であって、トロッコには決められた区間だけ乗れるとの事らしい。
sonet10001.jpg
ディーゼルカーはバケットシートのロングシートの1/3くらいの乗車率である。
後方に「民話がたり」の幟を持ったおばあさん達がいて、列車が動きだすと
何やらあれこれ語り始めたが、この辺りの予土線は路盤も線形も悪いから、
列車はゴトゴトギシギシギッタンバッコンと騒音を出しながら進む上に、
語っているおばあさん達もプロでは無いので、実に聞きづらかった。
それでも、慣れてくると比較的声の通る人の話はだんだん理解出来る様に
なったから面白いものである。

「三間町には108箇所ため池があり、温かい水で作ったお米はおいしい」
「土佐側から度々、米を強奪された為、早く刈入れをする技術を工夫した」
等々、私は歴史好きだから、なかなか興味深い話であって、確かに、この辺の
田んぼはまだ7月というのに、もう米が取れそうな勢いであった。
元々農家の出ではない上に、長年の東京暮らしで日頃田んぼには縁が無い。
その上、8月には刈れるというのは津軽出身の私には二重に驚きであった。

鈍足な列車なりに、景色を見て、おばあさん達の語りを聞いているうちに、
いつの間にか高知県側に入り、江川崎駅を過ぎた。
途中から、トロッコ乗車が目的と思われる親子連れが何組も乗って来たが、
それでも空席がずいぶん多かった。

江川崎の次は半家駅である。
sonet10002.jpg
私は以前、高知側から予土線で半家で降り、江川崎駅まで四万十川べりを
歩いた事がある。
だから、線路としては半家江川崎間は未乗区間だったが、今回は逆からだが
未乗区間を乗ったので、予土線完乗という事になった。

江川崎駅からは昭和40年代の開通なので、それまでの軽便鉄道(笑)から、
普通にスイスイ走る様になった。
十川駅で案内があり、トロッコ車両に乗り移る。
こんな感じの↓、窓の無い、きわめて開放的な車両であるから、雨天の際には
乗れないのだそうで、お天気で良かった。
sonet10003.jpg
大変暑かったけれど、景色は良いし、トンネルの中は涼しいしで、実に面白い。
あっと言う間にトロッコの乗車区間が終わり、土佐大正駅で元の車内に戻った。

民話のおばあさん達や親子連れがいなくなり、空いたまま終点窪川駅に着いた。
宇和島から2時間20分。大変楽しい列車の旅であった。(つづく)
タグ:予土線
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