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読書? [読書?]

実家で、以前自分で買って置いてある本を何冊か読み返した。

大貧帖.jpg
「屁理屈大魔王」内田百閒と

時刻表.jpg
宮脇俊三の昭和史。

宮脇俊三は大正15年生まれ。だから歳がそのまま昭和の年号と同じである。
昭和8年から戦後の混乱期までの回想だが、父と玉音放送を聞く場面はとりわけ
淡々とした筆致が、読むほどに逆に凄みを増して読み手に伝わってくる。
回想文は嘘が書けるものだが、宮脇俊三は当時の時刻表を絡める事で、なるべく
正確に、嘘を書かぬように心掛けたのだと思う。
回想というか自分史というか、なかなかこういう傑作にはお目にかかれないと思う。
ま、私の駄文より、まず読んで損はなし。読めば分かるさ(笑)。

内田百閒と宮脇俊三。
どちらも自分をとことん客観視した文章を書く人である。
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下天を謀る [読書?]

私は読書感想文だの、落語評論だの、そういうものは大の苦手で、
他人の悪口はわりと簡単に言えるのだが、きちんとした感想となると
ノーセンス野郎だから「とても面白かったです」などと小学生並みの
文章しか書けない。
あらかじめお断りしておく。

安部龍太郎著「下天を謀る」の上下巻を二日間掛けて読み終えた。
私は昔から藤堂高虎が好きだったのだが、これまでの歴史小説での
扱いは、やれ「謀略大名」だの「世渡り上手」だの、ロクなものでは
無かった。
世渡り上手にしても、豊臣秀長から、秀吉、そして家康、秀忠、家光に
まで重用されたのは、一流の築城技術というスキルもさりながら、
やはり高虎が律義で魅力的な人だったのだろうと思っていたので、
世間の低い評価が気に入らなかったのである。

私は司馬遼太郎の著作はあらかた読んでいて、ロサンゼルスに当時の
野茂投手の応援に行った折には「国盗り物語」を機内で読みふけったし、
随筆やら紀行文やらも片っ端から読んでいるけれど、自慢じゃ無いが
代表作の「竜馬がゆく」だけは読んでいない。
司馬遼氏が高虎を褒めなかったから、ささやかな意趣返しなのである。
この話をするとみんな「馬鹿じゃないの」と言うから、益々意固地になる。

「下天を謀る」を読んだら、私の長年の疑問がいろいろ氷解した。
もちろん、小説であるから、一から十まで事実では無いにせよ、なぜ
秀吉ではなく秀長に仕えたのかや、秀長からの薫陶。その後、家康と
行動を共にした理由がとてもよく分かった。
単に高虎と藤堂家の物語を描くなら、もう一冊あってもよさそうであるが、
「下天を謀る」というテーマにしぼれば、上下巻で不足はない。

「読んで損は無し。読めば分かるさ」ではちっとも感想文では無いか(笑)。


下天を謀る(上) (新潮文庫)

下天を謀る(上) (新潮文庫)

  • 作者: 安部 龍太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/04/27
  • メディア: 文庫



下天を謀る(下) (新潮文庫)

下天を謀る(下) (新潮文庫)

  • 作者: 安部 龍太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/04/27
  • メディア: 文庫



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