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記憶 [日常]

7月28日は青森空襲の日だそうである。

私の父は昭和15年生まれなのだが、青森空襲はわりと鮮明に覚えていると言う。
日頃とぼけた親父だし、当時5歳のガキが果たしてどのくらいの事を体験し、覚えているの
やらと、息子の私は長らく懐疑的に思い、話を聞かずにいたのだが、子供ながらに強烈な
体験だったのは事実だろうから、今度きちんと体験談を聞いてみようと思う。

戦争に限らず、大災害や大事故などが起こっても記憶というものは風化するものである。
止むを得ない事だとは思うけれど、何とか「言い伝え」の類で後世に残せないものだろうか。

私がガキの頃、家の裏手で、青森空襲の際の不発弾が掘り出された。
焼夷弾ではなく、250キロ爆弾というやつであって、爆発すればうちは吹き飛ぶ範囲内で
あったのだが、当時小学6年の私も、昭和21年生まれの母も、何しろ戦争を知らないので、
「ふーん」てな感じでしかなかったのだが、親父は深刻な顔をしていたし、町内のお年寄りが
ショックで、二人ばかり亡くなったという話を後で聞いたから、知っているのと知らないのと
ではこうも受け止め方が違うのかと思ったりした。

中学で「戦争は体験しない者にこそ快し」という格言に触れ、以来、胸に刻んではいるのだが。
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