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無題 [日常]

先月、帰省していた折、トルコやブラジルのデモのニュースを見ていた母が
こんなザマで、オリンピックだのワールドカップだのができるのか、と言う。
「昔の安保闘争やら学生運動とか成田空港とか、海外ではどう報じたのかね」
と私が返したら、母は笑ったが、或いは皮肉屋の息子に呆れたかも知れぬ。

人間は自分の事を棚に上げ、他人の事は幾らでも悪く言える。
元総理の「イヤンバカンスッカラカン」氏はその典型だろう。

フランスの脱線事故のニュースを見て、鉄道とか飛行機の事故はどうも連鎖
する傾向があるので気を付けねばならぬが、乗ってしまえば俎板の鯉だから、
せいぜい、自分の乗った電車が事故に遭わぬ様に祈るだけである。

鉄の塊が、鉄の上を滑ったり、空を飛んだりするのは危険だから、飛行機も
鉄道も止めましょうと叫ぶ人がいれば、その人はまことに正しい人なのだが、
正しすぎて、ご高説を聞かされるこちらがたまったものではない。

以前、外部研修で同じ班になった銀行員が、しきりに喫煙の有害なるを説き、
同じ班の喫煙者を糾弾していた事があった。
私は吸わないので、初めは知らん顔をしていたけれど、こいつの言う事に
段々、腹が立って来た。
「まあまあ、世の中、吸う人も吸わない人もいるのだし・・・」
と仲裁に入ったら
「あんたはどっちの味方だ。これは時勢だ。私の言っている事が正しい」
と仰る。
もとより、どちらの味方でも無いが、自分が正しいとほざく奴は嫌いである。
「やい、あんた銀行員の立場で、取引先の社長さんとかがタバコ吸ってたら
やはりそういう口調で糾弾しているのかね」
と言ってやったら、私は融資の担当では無いので、と逃げる。
「あんたの銀行は大きいから、専売公社だって取引があるだろう。タバコを
売っている会社とは、もう取引はしませんと言ったらどうだ」
と言ったら
「だから、私は、融資担当では無いし、顧客にそんな事言えないでしょ!」
とキレるので
「顧客に言えない事を、正義ヅラしてこんな所で偉そうに言ってもらっては
困る。この人があなたにタバコの煙でも吹きかけたわけじゃあるまいし」
と怒鳴ったら、初めに糾弾された人が申し訳無さそうに取りなしてくれたが、
その日の研修が不愉快な内に終わったのは言うまでもなかった。
つまらない事を思い出したものである。
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